特養に入所するために絶対知っておくべき事とは?特養事務員の私が解説します

  • 1月 8, 2021
  • 8月 11, 2021
  • 福祉
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みなさんが考える特養(特別養護老人ホーム)のイメージとはどんなものでしょうか?

おそらく、たくさんの入所待ちでなかなか入ることができないとか、費用が安いという意見が多いですよね。

確かに間違いではないのですが、特養についていろいろ誤解している方々が多いように思います。

私自身も特養に入職するまで、内容どころか言葉すら知りませんでしたので(笑)。

この記事では、特養に入所するために絶対に知っておきたいポイントを、特養で事務員をする私が裏話を交えて解説します。

※この記事は3分で読むことができます。

特養って何?

特養は、さまざまな介護保険サービスがあるなか、入所においてやや厳しめの条件があります。

それは、原則65歳以上であって在宅での生活が困難となった要介護3以上の方、という条件です。

この要介護3という身体の状況ですが、事務をしながら観察すると実にさまざまな方がいるなぁと感じます。

例えば、自由に歩き回ることができて一見普通に見えますが、実際は重度の認知症がある方、また、身体は不自由で車いすを使用していますが、認知症のまったくない方などです。

特養に入所を考えている場合、注意しなければならないことがあります。それは、身体機能を回復させるような取り組みは基本ないということです。

専属の機能訓練指導員を配置して、個人に合わせた身体機能をできるだけ維持できるような取り組みをしているところも中にはありますが、「老健」と言われるリハビリを目的とした施設ではないという理解は必ずもつ必要があります。

特養にも種類はあるの?

 
タカシ
特養ならどこでも同じ利用料なんて思っていませんか?
 
Aさん
施設によって違うんですか?
 
タカシ
はい、違います。とても重要なことなのでよく覚えて下さいね!

もし特養への入所申し込みをする際には、覚えておいてほしいことがあります。それは、簡単にいうと費用の面で「安い特養」と「高い特養」があることです。

特養の種類を大きく2つに分けると、「従来型」と「ユニット型」があります。

「従来型」は、おもに4人部屋(個室もあります)で1ヶ月の利用料は、約5万円から17万円です。「ユニット型」は、個室で約6万5千円から21万円となります。

利用料は施設によって違いますが、同じ特養でも1ヶ月の差額が、約1万5千円から4万円、年間だと、18万円から48万円にもなります。

しかもこの差額、入所者が亡くなるまで払い続けることになります。特養は「従来型」がオススメ、この知識は覚えておいて損はないと思います。

知らないと損する「世帯分離」

すべての方に当てはまるわけではありませんが、「世帯分離」という方法をとることにより、利用料を大幅に削減できる場合があります。

入所希望者を一緒に住んでいる他の家族と世帯を分けることによって、高額介護サービスによる負担減や、食事代や居室代の減額を受けられる負担限度額認定証の対象となる可能性が出てきます。

私の施設では、食事代と居室代の減額だけで、10万円だった1ヶ月の利用料が5万円くらいに下がるケースがあります。

ごく稀に、手続きが面倒だからとか、世帯主を変えるのには抵抗があると言って世帯分離をしたがらない方もいますが、よほどの理由がない限りはしておきましょう。

入所するための条件とは?

 
タカシ
特養へ入所するには何年もかかるなんて思っていませんか?
 
Aさん
もちろんです。今から申し込んでも待機者がたくさんいますから。
 
タカシ
誤解してますね。正しい知識を勉強しましょう。

入所が困難な理由に待機者が多いことがあげられます。私が勤務する特養でも約100名の方が入所できるのを待っている状況です。

しかし、これから申し込みをすると101番目なるから無理だと考えるのは間違っています。

なぜなら、申し込み者の「要介護度」、「認知度」、「家族の状況」などを考慮した結果、それを点数化して入所順位を決めているのです。

つまり、申し込んだ順番ではなく、点数の順番なのです。

極端に言えば、今月申し込んで、その月に入所もあり得るということです。

また、特養は医療体制が整っていないため、容態が安定していることが入所の条件になっています。病院に頻繁にお世話になっているような方は、入所順位が上位であっても入所できないのです。

待機者が100名と言っても、ほとんどの方が身体に病気を持っており、入院や通院で容態が安定しない方ばかりのため、実際の入所候補者は意外と少ないのです。

実際、同僚の生活相談員は待機者が100名もいるのに、次の候補者が見つからないと頭を悩ませています。

ここで他の待機者に差をつけるポイントを紹介したいと思います。

それは、入所の窓口である生活相談員や実際にケアをする介護職員たちを安心させるため、本人を事前に知ってもらうことにあります。

特養には、「ショートステイ」や「デイサービス」を併設しているところが多くあります。

つまり、他の併設サービスを利用して「顔を売る」のです。

とくに、長期的なショートステイの場合、契約こそ違うものの、実質的には施設でお泊まりをしているわけですから、受けるサービスは希望する特養入所とほとんど変わりません。

これは、施設にとっても家族にとってもお互いを知るための良い機会となるのです。ですので、この段階でお金の支払いが遅れたりすると、施設側はこの家族はやめておこう、なんてことになるので注意しましょうね。

まとめ

特養への入所を考えている方々は、在宅での介護においても金銭的にもかなりの負担を強いられているケースが多いと思います。

一刻も早く入所したい気持ちがあると思いますが、その前に正しい情報を得ることが大切になります。

仮に80歳で入所し、100歳で亡くなったとしたら、20年間も利用料を支払い続けなければなりません。

今回の内容を知っているのと知らないのでは、かなり負担の差があることでしょう。

この記事を読まれた方々が、希望の特養へ入所され、さまざまな負担が少しでも軽減されましたら幸いです。

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